紅梅と糸桜(更新日 2024/03/31)
当山では、梅と桜を同時に楽しめます。
 
本堂前の一対の紅梅は、彼岸の頃から4月上旬にかけてが見頃です。
糸桜は、4月第2週目が見頃です。
 
糸桜は、昔は越前三名木の一つで「瀧谷寺の糸桜」として知られていました。
 
三国の生んだ女流俳人哥川(かせん)の句にも
  
鳴水の滝かとしろし糸桜
   西東みなみ(南)にきた(北)り 糸桜
 
と詠まれ、また民謡三国節の一節にも
 
西も東も南に(皆見)北(来た)か 三国瀧谷糸桜
 
とも歌われている。また『朝倉始末記』にも三国十景の一つに「瀧谷寺の花」と題して
 
 古梵の宮前三月の天  白桜花発して嬋娟競う
  春風馥郁たり祇林の夕 炉裏薫りを争う繡仏の辺
 
 の詩が残されている。
  
安政三年(1856)に当山43世道雅上人が京都より入山した時には、すでにこの名木はなく、二代目の桜は周りが一抱えほどあり、高さが7メートル余りで、枝幹の広がりは長径約16メートルといわれていた。花は蕾の頃は淡紅色で、満開となると雪のように白く見えたといわれている。
 
 糸桜は、開山当時からあったもので 現在のものは三代目の桜で往時の名残をとどめている。 
 
 紅梅と桜の様子は、瀧谷寺ホームページ「四季の便り」でもご覧いただけます。






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